頭痛、鼻水のほか、38~39度を超える発熱や関節痛など全身の症状を伴うインフルエンザ。高齢の方や乳幼児の場合は、重症化して肺炎などを併発し、死亡することもあるため注意が必要です。
インフルエンザの予防対策として有効な手段としてワクチン接種をはじめ、十分な栄養と休養、乾燥対策などさまざまありますが、実は「歯磨き・口腔ケア」が予防効果を高めることはご存知でしょうか? 今回はそんなインフルエンザと口腔環境の関係性について解説します。
目次
インフルエンザの感染は、口腔内の細菌が関係する
1月から2月に感染のピークを迎え、毎年約10人に1人が感染するインフルエンザは、実は口腔環境は深く関係しています。理由は、口腔内の細菌が持つ酵素(ノイラミニダーゼなど)がインフルエンザウイルスの粘膜への付着や増殖を助け、感染を促進するから。ウイルスの増殖を防ぐためには「口腔内細菌を減らすこと」が重要であり、口腔内を清潔に保つ必要があります。
感染予防のための口腔ケアにはご自身で行うセルフケアと歯科医院で行うプロフェッショナルケアがあります。日々のブラッシング、フロッシング、マウスウォッシングなどご自身によるセルフケアも大切ですが、歯科衛生士によるプロフェッショナルケアを行ったほうがインフルエンザの発症率もグンと下がります。
プロフェッショナルケアとは、なにをするの?
プロフェッショナルケアとは、歯科医師や歯科衛生士などの専門家が歯科医院で行う、自分ではできない専門的な口腔ケアのことです。歯石除去(スケーリング)や機械を使った歯のクリーニング(PMTC)、フッ素塗布、個々の状態に合わせた歯磨き指導(ブラッシング指導)などが多彩なケアで、口腔環境の改善を目指します。虫歯や歯周病の予防・改善にはもちろん効果的で、セルフケアと併用することで口腔内の健康維持を最大化します。
歯石除去
セルフケアだけでは歯垢(プラーク)を完全に落とし切ることはなかなか難しいです。落としきれなかった歯垢(プラーク)は2日~4日程度かけて歯石になります。歯石はセルフケアでは落とせないので歯科医院で落としていきます。
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)
専用の器具とフッ素配合研磨剤を使って行う機械的な歯のクリーニングのことで、通常の歯磨きでは落としきれない歯垢(プラーク)、歯石、バイオフィルム(細菌の膜)、着色汚れなどを徹底的に除去します。
ブラッシング指導
患者様お一人おひとりの口腔状態(歯並び、歯茎、プラークの状態など)に合わせたセルフケア(ブラッシングなど)のやり方を丁寧に分かりやすく指導します。正しい歯ブラシの選び方、持ち方、動かし方、力の入れ方、補助用具(歯間ブラシ・デンタルフロス)の使い方などで、日々のケアの質を高めます。
フッ素塗布
高濃度のフッ素を歯の表面に直接塗ることで、歯質を強化し、再石灰化を促し、虫歯菌の活動を抑えることで、虫歯を予防します。フッ素塗布の効果は、約3か月~半年持続すると言われていますので、その期間内に定期的に受けることをおすすめします。
相模原古淵のみんなの歯科医院で、健康な口腔環境を目指しましょう。
不衛生な口腔内は、口腔内細菌が多くインフルエンザに罹患しやすい環境となります。ご自宅でのケアをしながら、歯科医院での定期的なプロフェッショナルケアを合わせることで、この冬を健康に乗り切りませんか。
相模原古淵の「みんなの歯科医院」では患者様の口腔状態に合わせた適切なケアはもちろん、皆様の健康な口腔環境づくりをサポートするため、歯周病治療から矯正治療、訪問診療までをトータルに対応しています。また、予防歯科に力を入れるほか、無料カウンセリングも実施しておりますので、どんなお悩みもまずはお気軽にご相談ください。

