相模原・古淵の矯正歯科が解説。口腔ケアと免疫力の関係について

口は体の入り口であり、口内環境の乱れが体全体の健康に大きな影響を及ぼします。口の免疫のことを「口腔免疫」といい、口腔免疫を正常な状態に保つことは、体の健康を維持するための第一歩です。今回はそんな口腔環境と免疫力の関係性と、口腔ケアの取り組み方をご紹介します。
目次
歯周病は「万病のもと」。口腔内から体の健康を考えよう
歯周病は進行すると口内だけに留まらず、細菌由来の病原因子や炎症物質が血管を通じて全身に巡り、糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞、狭心症、骨粗鬆症、妊娠中の早産や低出生体重児出産を引き起こす可能性があると報告されています。
生活習慣病や全身疾患などさまざまな病気の発症につながる口腔環境ですが、口腔のような粘膜組織には独自の免疫システムがあり、体内のリンパ球などの免疫細胞による免疫システム(全身系免疫)とは独立したシステムで、「粘膜そのものが免疫組織である」と言われています。
しかし、せっかくの優れた口腔内の免疫システムも、口の中が汚れていてはその効果が十分に発揮できません。清潔な状態を維持するためには、毎日の歯磨きといった「セルフケア」、歯科医院でのメンテナンスの「プロケア」、善玉菌を摂取し口腔内の環境を整える「バクテリアセラピー」の3つが有効です。それぞれのケアを行うことで、常に口腔状態の整え、体の健康を守ることを意識しましょう。
日常から取り組む「歯磨きだけでない」口腔内のセルフケア
口腔ケアをするのは、虫歯にならないため、口臭予防をするため、といったお口の健康のためだけではありません。口腔ケアをしっかりと行なうことで、免疫力の向上にもつながります。下記のポイントを意識することで、ご自身でも口腔環境の向上に取り組みましょう。
デンタルフロスや歯間ブラシを使う
歯と歯の間の清掃に用いるデンタルフロスや歯間ブラシを使うことで、通常の歯磨きと比べて、清掃能力が高いので積極的に利用しましょう。
夕食後か就寝前に必ずはみがきを
寝ている間は唾液が減ることで、自浄作用が低下し、口腔内細菌が増殖する絶好の時間帯です。毎食後のはみがきは口腔ケアに欠かせないことですが、それが難しいという方は、夕食後か寝る前だけでもはみがきをするように心がけましょう。
口内を乾燥させない
口の潤いのもとは唾液であり、唾液は細菌やウイルスを防御してくれるため、口腔内の乾燥対策が重要です。唾液は副交感神経が優位なときによく分泌されるので、リラックスする時間を確保するほか、咀嚼(そしゃく)することでも増えるので、食べるときはよく噛んで食べてください。
栄養バランスを意識する
口腔ケアのための食事と栄養は、口腔の健康をサポートするための重要な要素です。カルシウムやビタミンCなどの栄養素をバランス良く摂取しましょう。
カルシウム:歯の表面にあるエナメル質をつくる栄養素であり、むし歯になりかけた歯を修復する再石灰化を助ける働きがあります。
タンパク質:歯の成分の大多数を占める象牙質にも多く含まれます。歯を支える歯ぐきや歯根膜の形成に必要不可欠であり、骨の形成を促進し、歯の土台を強化します。
ビタミンA:口腔内の粘膜を保護し、歯周病予防に役立つほか、歯のエナメル質の形成を助ける働きがあります。
ビタミンC:歯の象牙質を形成したり、コラーゲンの生成を促進したりするために必要な栄養素です。ビタミンCが慢性的に不足すると、歯周病のリスクが高まることがわかっています。
相模原古淵のみんなの歯科医院で、健康な口腔環境を目指しましょう。
口は体の入り口であり、全身の健康を維持するためには、口腔ケアが欠かせません。健康を保つためには、改めて自身の体の免疫機能や口腔ケアについて見直しましょう。
相模原古淵の「みんなの歯科医院」では患者様の口腔状態に合わせた適切なケアはもちろん、皆様の健康な口腔環境づくりをサポートするため、歯周病治療から矯正治療、訪問診療までをトータルに対応しています。
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