相模原・古淵の矯正歯科が解説。歯周病とタバコの関係
歯を支える歯ぐき(歯肉)や骨(歯槽骨)が壊されていく歯周病。実は、歯を失う原因の第1位であり、30代以上の3人に2人が歯周病と言われています。そんな歯周病ですが、実はタバコと深い関係があるのをご存知でしょうか? 今回は歯周病とタバコの関係性について解説していきます。
喫煙者に歯周病が多い。その理由は?
タバコを吸う人は歯周病にかかりやすく、歯周病の治療をしても治りが悪い傾向にあります。お口が臭い・ヤニがついて汚いだけではなく、歯周病にかかりやすく、ひどくなりやすいので、更に治療しても治りにくいことが解っています。実際、喫煙者が歯周病にかかる危険度は1日に10本以上喫煙すると5.4倍にもなり、重症化しやすくなるというデータもあるほど。
では、具体的な理由としてどのような理由で、歯周病が進行していくのでしょうか。それは実はタバコの煙に含まれる有害な化学物質にあり、ニコチンや発癌性物質など有害な化学物質が200種類とも300種類とも言われます。タバコに含まれる成分により、歯周病の原因となるプラークや歯石が付着しやすくなり、そして、ビタミンCを壊してしまうことによって歯ぐきを作っているコラーゲンがうまく作られなくなります。
歯ぐきの老化が早まるだけでなく、肺を通して体内に入り込むことによって体の抵抗力や免疫力が低下し、歯周病が進行し、治りにくくなってしまうのです。タバコのヤニによって茶色くなった歯は、ただ着色がついているのではなく、その汚れからは毎日ジワジワとニコチンが染み出しているため、まずは禁煙することで歯周病のリスクを下げていきましょう。
歯周病(歯槽膿漏)を悪化させる代表的な物質
・ニコチン
ニコチンは免疫力を低下させるため歯周病(歯槽膿漏)の場合、歯肉の治癒する力を弱めてしまいます。ニコチンは、歯にヤニとして蓄積するため、喫煙習慣があることで常時ニコチンの毒素に口腔内の組織がさらされてしまいます。
・一酸化炭素
喫煙することで一酸化炭素が発生しますが、一酸化炭素は歯肉の組織に酸素を供給することを阻害します。その結果、歯肉の血管が細くなり組織が線維化といって、歯周病(歯槽膿漏)の状態が悪化しやすい状態になります。
歯周病の予防
重度の歯周病に悩まされている方でも、禁煙することで症状に違いが出てくる場合があります。日本歯周病学会でも「喫煙は歯周病を予防や治療をさまたげる原因である」という認識に基づき、歯みがきと歯石除去を基本に、喫煙者の歯周治療には禁煙が必要であるとしています。実際、禁煙すると歯ぐきの状態が回復し、免疫や細胞のはたらきが高まるため、歯周病のリスクが低下し治療効果が上がることも明らかになっています。
禁煙はいつ始めても遅すぎることはありません。早く禁煙すればするほど早く効果が出てきます。禁煙によって歯肉の色がきれいになり、顔色もそれにつれてよくなります。最近では、禁煙パッチ、禁煙ガムなど禁煙しやすい環境が整ってきました。禁煙外来も増えてきました。是非この機会に禁煙に挑戦してみてください。
相模原古淵のみんなの歯科医院で、健康な口腔環境を目指しましょう。
禁煙が難しい場合は、まずはタバコの本数を少し減らすことからはじめてみませんか?また、丁寧な口腔ケアも大切です。これまでの口腔ケアを見直し、歯磨きだけでなく、フロスや歯間ブラシ・マウスウォッシュを取り入れたり、ブラッシングの仕方を改めたりするのも効果的です。相模原古淵の「みんなの歯科医院」では、歯周病治療から矯正治療、訪問診療までをトータルで行うことで様々な歯のトラブルに対応し、皆様の健康な口腔環境づくりをサポートしています。予防歯科に力を入れるほか無料カウンセリングも実施しておりますので、どんなお悩みもまずはお気軽にご相談ください。
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