冬になると防寒や風邪予防のために、マスクをする人が増えます。マスクを着用することは温かい空気を保つ効果がありますが、実はマスクを長時間使用すると、口呼吸が多くなります。口呼吸が多くなると、虫歯や歯周病になったり口臭が気になったりと、思わぬ弊害が発生します。
今回は、マスク生活がもたらす口腔トラブルのリスク、それに対する予防・改善のためのセルフケアや歯科医院でできる対策について、詳しくご紹介します。
目次
マスク生活が続くと、ドライマウスが加速してしまう
新型コロナウイルスの流行の発端に、マスクをつけることが生活様式として定着するようになり、流行が収まった現在、特に冬場になると感染症予防のために、日常生活とは切っても切れない関係にあります。
実はマスクを付けると、口と鼻を同時に覆うため、楽に息を吸いやすい口呼吸が多くなりがちです。また、小声で会話をしたり、会話をする機会が少なくなることによって、口を大きく動かすことも減ってしまいます。そのため、必然と分泌される唾液量が減り、ドライマウスが加速することでさまざまな口腔トラブルが生じるようになります。
マスク生活でリスクの高まる口腔トラブル
虫歯や歯周病
唾液には、口腔内の細菌をやっつけたり、汚れを洗い流したりするなどの自浄作用があります。口内が乾燥すると、汚れも着きやすくなり、虫歯や歯周病の原因になるプラークが付着しやすくなります。
歯並びの悪化
口呼吸によって口を開けている状態が続くと、唇の筋肉が衰えてしまいます。舌が下に下がり唇と舌のバランスが崩れ、出っ歯や乱ぐい歯、開咬といった不正咬合が生じます。
口臭の悪化
口腔内が乾燥することで、唾液で食べカスや汚れを洗い流せないため、口臭が発生しやすくなります。タバコに含まれるニコチンやタール・アルコール・カフェインを摂取する習慣のある人は、よりリスクが高まります。
マスク生活でも忘れてはいけない「冬の口腔ケア」のポイント
マスク生活で生じる口腔内トラブルを防ぐためには、あらかじめ予防法を知っておくことが欠かせません。日常生活の中でもなるべく意識したり、口腔内を見直すきっかけを作りましょう。
POINT1: 鼻呼吸を意識する
マスク自体に危険はなくとも、マスクをすることによる口呼吸の加速が、口腔トラブルの原因となります。鼻呼吸はウイルスや細菌の侵入を防ぐフィルターの役割のほか、空気を加湿・加温する働きもあるので、鼻呼吸を意識しましょう。
POINT2: こまめな水分補給
マスクをしていると、喉の渇きに気づきにくくなります。口の中が乾燥すると、細菌が繁殖しやすくなるため、意識的に水を飲むようにしましょう。
POINT3:丁寧な歯磨きとホームケア
マスクをしていると口元が見えない安心感から、ついケアを怠ってしまうことも少なくありません。1日2〜3回、フロスや歯間ブラシも併用して、しっかりと歯垢を除去しましょう。
POINT4:定期的な歯科検診
マスク生活を続けることによって、口腔内への意識が気薄になってしまい、知らぬ間にさまざまな口腔トラブルが進行してしまうことも。プロによるクリーニングでは、セルフケアでは落としきれない汚れを除去できるため、3〜6ヶ月に1回の検診で、早期発見・早期治療を心がけましょう。
相模原古淵のみんなの歯科医院で、健康な口腔環境を目指しましょう。
冬のマスク生活は風邪や感染症予防のためには、重要な役割を果たすことは間違いありません。しかし、マスクをすることでつい口元のケアを後回しにしがちとなり、お口の健康がそのまま全身の健康に直結しています。
虫歯や歯周病だけでなく、糖尿病や心疾患などの全身疾患にも影響を及ぼすことがあるため、冬はより一層、注意を払いましょう。
相模原古淵の「みんなの歯科医院」では患者様の口腔状態に合わせた適切なケアはもちろん、皆様の健康な口腔環境づくりをサポートするため、歯周病治療から矯正治療、訪問診療までをトータルに対応しています。

