昨今の日本では生活習慣の改善などにより、子どもの虫歯は減少を続けています。また、80歳以上で自分の歯を20本以上持つ人も増加し、歯の長寿化が進んでいます。しかし一方で歯周病などの口腔トラブルを抱える人もおり、高齢化が加速する日本では、今後さらに歯周病の罹患率も増加していくことが懸念されています。今回はよくある歯のトラブルの種類についてご紹介しますので、心当たりのある方は早期に治療を行いましょう。
早期発見・早期治療がカギ、よくある歯のトラブルとは?
では、まず歯のトラブルにはどんな種類があるのでしょうか。
下記にまとめてみましたので見ていきましょう。
・虫歯
虫歯の原因菌が出す酸によって、歯のカルシウムが溶かされ、歯がもろくなり、ついには穴が開いてしまう病気のことです。虫歯菌はほとんどの人の口の中にいる細菌ですが、口の中で増やさないようにすること、酸をつくりにくいような生活習慣をすることで、十分予防のできる病気です。
・歯周病
細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、歯の周りの歯ぐき(歯肉)や、歯を支える骨などが溶けてしまう病気です。歯周病は歯周ポケットと呼ばれる、歯と歯ぐきのすき間にある溝から進行します。実は、歯を失う原因の第1位であり、30代以上の3人に2人が歯周病と言われています。
・親知らず
「親知らずは必ず抜くもの」と思っている方も多いようですが「痛い」「将来痛くなる可能性がある」「隣の歯や周囲の組織に悪影響がある」という以外は、基本的に抜く必要はありません。18歳ごろになって奥歯に痛みや違和感がある方は、精密検査を受けることをおすすめします。
・外傷による歯の折れ・抜け
転んだ、ぶつけたなど外傷で歯が抜けた場合は、レントゲンや検査によって状態を把握し、戻せる状態であれば元の位置に整復固定します。歯が抜けてしまった箇所は、入れ歯やインプラント、ブリッジなどで元に近い状態に戻すことが可能です。
・歯ぎしり
睡眠時や無意識のうちに強い力で歯と歯を摺り合わせる「歯ぎしり」は習慣化すると、歯がすり減るだけでなく、あごの関節に力が伝わり顎関節症や顔面痛、頭痛・肩こりなど身体にいろいろな症状が起こる可能性も示唆されています。さらには、冷たいものがしみる知覚過敏や歯周病を悪化させる要因とも考えられています。
歯のトラブルを未然に防ぐ「予防治療」の大切さ
歯医者に対して「歯を治してもらいに行く場所」「痛い思いをして治療する場所」というイメージをお持ちではないでしょうか。確かに一般的に歯科医院は、歯が痛くなってから来院する人が大半です。しかし、虫歯になってからあるいは歯を失ってからでは手遅れです。
そのために大切にして欲しいのが「予防治療」です。昨今では歯が健康なときから定期的にメインテナンスを行って、虫歯や歯周病を未然に防ぐ予防治療の大切さが認知されはじめ、世代を問わず幅広い患者様が定期的に足を運ばれています。
虫歯や歯周病が進んだら、人工の補てつ物を使用して治療し、進行を食い止めることしかできません。また、特に歯周病は痛みが出てからでは手遅れという状態がほとんどです。余計なお金や時間を費やして治療しないといけませんが、定期的に歯科医院でメインテナンスし、ブラッシング指導やお口のクリーニングを受けていれば比較的少ない時間と費用でお口の健康を維持できます。
相模原古淵のみんなの歯科医院では無料カウンセリングを行っています。
日本では毎日、歯を磨く人が95%、1日2回以上磨く人も73%という厚生労働省の調査結果が発表されています。歯を磨いているにもかかわらず、虫歯が多い理由としては定期検診やフッ素、クリーニングなどの予防処置を受ける人が他の先進国に比べて少ないことが一因と考えられています。相模原古淵のみんなの歯科医院では、予防歯科に力を入れるほか無料カウンセリングも実施しております。歯に関することはどんなお悩みもまずはお気軽にご相談ください。