舌の位置を意識したことはあまりないでしょう。舌は筋肉でできており、力を入れると硬くなりますし、だらんとリラックスした状態にすることもできます。歯に直接触れる舌は、実は歯並びにも影響があります。良い歯並びのためにも、正しい舌の位置を知ることは大切です。今回は歯並びと舌の関係についてお話しします。
正しい舌の位置を知っていますか?歯並びとの関係は
舌はほとんどが筋肉でできています。舌の役割は、味を知るためだけではありません。硬い食べ物を混ぜ合わせたりする咀嚼、飲み込む、発声など、意外にも多くの役割を担っています。そのため、舌の位置がおかしかったり、はたらきが低下したりすると「食べ物を食べる」「話す」ことに大きな影響を与えることになります。
普段あまり意識しない舌の位置。たとえば、今はお口の中のどこにあるでしょうか?まずは今ある舌が正しい位置にあるかどうかチェックしてみましょう。
・舌の先が上の前歯のヒダに軽く触れている
・舌の表面が上顎に軽く当たっている
これらの位置が、歯や頬に余計な力が加わらない正常な位置と言えます。本来、リラックスした状態で舌が正しい位置にあると、上の歯と下の歯には少しすき間ができます。
一方で、正常ではない舌の位置にはどのような例があるのでしょうか。歯並びが悪くなる原因にはさまざまなものがありますが、舌の位置もその原因の一つです。たとえば、何かに夢中になっているときに、舌の癖は出てきます。無意識のうちに舌を突出させていたり、舌を軽く噛んでいたり、舌の前歯を押していたり。特に、顎や歯の成長段階にある頃は舌の位置が歯並びに影響してきます。舌の位置が影響して、一部分だけ歯が突出するといった例もあります。
ためしに、いつもと違う位置に舌を動かしてみてください。顎や頬の筋肉、目の位置なども動くことを実感できると思います。正しい位置に舌がないと、お口周りや顔にも影響が生じることがわかります。お口や顔のバランスに歪みが生じると、徐々に歯並びも変化していきます。舌の位置は他人からは見えないので、知らないうちに癖がつくことも。一度正しい舌の位置をチェックして、意識してみましょう。
歯並びの原因は人それぞれ、まずは無料カウンセリングへ
普段は意識することのない舌の位置ですが、さまざまな役割を担っている優秀な器官です。舌の位置が悪いと、歯並びを矯正したあとも後戻りが生じやすい場合があります。歯並びや噛み合わせ、良い発音のためにも正しい舌の位置を維持しましょう。
みんなの歯科医院では無料カウンセリングを実施しています。一人ひとり、歯並びが悪くなる原因は違います。お気軽にご相談にお越しください。