虫歯や歯周病によって歯が抜けたまま放置するとどうなるのかご存知でしょうか? そのリスクを知らずに、実際に「奥歯の一本くらい…」「普通に噛めるからこのままで大丈夫だろう」など考えている人も少なくありません。とはいえ、どんな問題があなたに起こるのかをイメージするのは簡単ではないですよね。そこで今回は歯が抜けたまま放置すると体にどのような影響があるのかご紹介します。
そもそも歯を失う原因とは?
歯垢の中の歯周病菌が増え続け、炎症を起こして、歯を支える組織を破壊する歯周病。ギネスブックで「世界で最も一般に蔓延している感染症」といわれており、実際に歯を失う原因の約66%が歯周病とう蝕(むし歯)という調査結果もでています。歯周病は加齢とともにそのリスクは上がり、45~54歳の場合で約半数となります。歯周病の怖さは症状がかなり進行するまで自覚症状がほとんどなく、「腫れや痛みが出る」「歯がグラグラする」といった症状が出る頃には、すでに歯を支える骨が溶けてしまっており、そのまま歯を抜くことになるケースが多いです。
歯周病に続いて歯が抜ける原因とされるのが虫歯も、中等度以上進行しないと自覚症状が出にくいため、歯医者に行くタイミングでは虫歯の範囲が広がってしまっていて、虫歯で歯を失うケースが多いので注意が必要です。
歯がなくなると、体にどんな影響が出る?
それでは歯周病や虫歯が原因で歯を失ってしまうと、どのような影響が出るのでしょうか。
病気のリスクが高まる
まず歯がなくなるということは、咀嚼機能が低下し、食べ物をよく噛むことができなくなります。食べられるものが限られて栄養が偏ることで、高血圧や糖尿病、脳梗塞や心筋梗塞などのリスクも上がるほか、脳に伝わる刺激が少なくなり、認知症のリスクも上がると言われています。
消化器官に負担がかかる
消化の助けになる働きをする唾液は、噛むことでも分泌されます。 歯がなく、噛む回数が少なくなると唾液の分泌量も減り、消化不良を起こして、体調が悪くなる原因になります。
顔のバランスが崩れる
歯は内側から顔の形を支えています。そのため、歯を失い噛み合わせのバランスが崩れてしまうと、咀嚼する機能を失うばかりでなく、顔貌の変化の原因になってしまいます。また、噛む力が衰えると顔まわりの筋力が低下し、しわやたるみが増えることで、老けた印象を与える可能性があります。
ストレスを感じやすくなる
「幸せホルモン」とも呼ばれているセロトニンは、咀嚼によって増加することがわかっています。歯がなく、しっかりと噛めない状態では、セロトニンの分泌が減少して、不安な気持ちになったり、落ち込みやすくなったりしやすいです。
発音が悪くなる
歯のすき間から空気が抜けることで、会話(発音)がしづらくなります。特に「サ行」や「タ行」などは前歯が無ければ発音できず、発音(構音)障害が発生しやすくなります。
みんなの歯科医院では無料カウンセリングを行っています
今回は歯が抜けることによる様々なリスクをご紹介しました。「歯が1本抜けただけなら、大丈夫だろう」と思われる方もいるかもしれませんが、抜けた歯を放置しておくことで、さまざまなトラブルが生じて他の歯の治療も必要となるため、「結果的に費用がかさむ」というリスクも忘れてはいけません。相模原古淵のみんなの歯科医院では無料カウンセリングを実施していますので、歯に関するお悩みをお気軽にご相談くださいね。